2018にはばたけ!③【ぴーぷる】風間歩佳選手 駅伝で圧巻の走りを見せる成田高校1年生♪

昨年11月の東日本女子駅伝で、千葉県チームの5区(5.0875km)を任され、前月開催の全国大学女子駅伝優勝チーム最終区区間賞のキャプテンを抑えて区間賞に輝き、千葉県優勝に貢献した成田高校陸上競技部1年生の風間歩佳選手。

【並外れた集中力で区間賞!】

強豪集うエース区間に抜擢された風間選手。
「スタート前はビビッてました」と苦笑いしますが、千葉県の監督さんに「勉強するつもりで走りなさい。後はお姉さんたちが何とかしてくれる」と送り出され、緊張しつつもリラックスした走りができたといいます。

途中から雨が降るコンディションでしたが、「気づかなかったんです。後で録画を見て、あっ、降ってたんだ・・・。風も気にならずに、今までのレースで一番集中できました」と、並外れた集中力がうかがえます。
8秒差の2位で受け取ったタスキをかけ、前述した1位・長野の大学生の背中を追います。
その差をじりじりと縮め、6区にタスキをつないだのは長野と同時。
なんと、区間賞を獲得です!
「並ぶところまでいったんなら、抜きたかった。
5kmを走るのは初めてだったので、中盤のリズムを崩したくなかったけれど、もっと早く切り返せたらいけたかも。エース区間で1位になれたのは自信にもなりました」と、頼もしい言葉とともに振り返ります。

 

【高校1年目は悔しい思い】

目覚ましい活躍を見せる風間選手ですが、「昨年は、駅伝でもインターハイでも思うような走りが出来ず、悔しい思いの方が多いです。
公式記録会で3000m9分16秒の自己ベストを出せたことだけが収穫」と、思いがけない振り返りに大器の片りんがうかがえます。

先輩とともに、都大路(駅伝全国大会)を目指した県駅伝では、これも初めての距離・1区6kmを担当し、2位の日体大柏の3年生に5秒の差をつけ、19分47秒の区間賞!

集中力が表情に・・・

それでも「区間賞でチームに少しは勢いづけられたかなと思いますが、(日体大柏)3年生の意地を感じました。あまり離せなかったので申し訳なかったです」。
成田高校は準優勝となり、全国大会出場はなりませんでした。

続く関東大会は、「良い走りが出来ず、2位に1秒差の3位。1位には離され、実力の差を感じました」(編注:1位・2位とも2年生)と反省しきりでした。

【ワクワクした1年間】

中学3年のジュニアオリンピック3000m全国優勝の実績を持ち、成田高校に入学した風間選手。
「中学3年は上位から入っていける大会ばかりだったけれど、また一番下になって、ワクワクした1年でした。
練習では走る距離が増えて、気持ちも体力面も少しは成長できたと思います。
6km、5kmは初レース。
初経験ばかり、何もかも初めてで、相手もレベルも違う、良い経験の連続で楽しかった。成田に来てよかった」と、大物らしい発言♪

 

【今年の目標】

今年の目標は「3000mで9分ひとケタ台を出し、インターハイの決勝で戦えるようにしたい。
チームとしては都大路出場。
強い新入生が入ってきてチームも変わります。出場できるか、何区になるか、わかりませんが、どこの区間になっても周りを寄せ付けない走りをしたい」。

【今後の展望】

高校時代の個人としての最終目標は、「3年インターハイ日本人トップで入賞。
(昨年卒業し、大学ルーキーとして大活躍している)憧れの加世田先輩以上の走りを目指して、3年生の時に加世田先輩を超えられているような自分になりたい」ときっぱり。
「昨年は経験の年。今年はリベンジの年。来年は集大成」と、クレーバーに今後を語りました。

【高校卒業後】

高校卒業後の青写真やオリンピックについてもうかがってみました。
オリンピックに関しては具体的な像は浮かんでいないようでしたが、
「大学には進学したいです。
今まで限界を感じたことはありません。まずは日本一になって、それからオリンピックかな」。

【1/14 都道府県駅伝に出場】

1月14日に開催される「全国都道府県女子駅伝」にも出場する予定。
中学2・3年に続いて3回目の出場です。
「中学生は区間が決まっていましたが、高校生になって大人と一緒になるので、また違った経験ができます。
さらに強い人と戦えて、良い収穫になります。
東日本駅伝では最初から強い気持ちでいけなかったので、都道府県駅伝では自分の持っている力は全部発揮して、貢献したいと思います」と、強い向上心を語りました。

松澤誠監督に、風間選手の強さのもとを伺うと「気持ちが強い!」。
その上で「まだ修正するところ、伸びしろがたくさんあります」と楽しみな言葉。
まだあどけない表情で、普通のことのようにすごいことを次々サラッと言ってのける風間選手。
どこまで大きくなるのか・・・。計り知れない成長が楽しみです!

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。