2018にはばたけ!②【ぴーぷる】村上夏美選手 U20オリンピック育成競技者に選出された成田高校3年生♪

【U20オリンピック育成競技者に選出】

日本陸上競技連盟(JAAF)が、2020年東京オリンピックを見据えて、ジュニア世代競技者の強化・育成を図るために設定した「U20オリンピック育成競技者」に、成田高校陸上競技部3年の村上夏美選手(400mハードル)が選出されました。

すでに昨年11月下旬には3泊4日で、日本のスポーツ医・科学・情報研究機関である国立スポーツ科学センター、トップアスリート国際競技力向上のための強化活動拠点・味の素ナショナルトレーニングセンターでの1次測定合宿に参加しました。
「2人組で、測定、測定だったので、周りのことはあまり見られなかったのですが、食堂で同じ年頃の選手と一緒になって刺激を受けました。
(雪の多い)東北地方の学校の練習環境など、良い話が聞けました」とニッコリ。
今月には2次合宿に、来月は台湾合宿に参加します。

【国体2連覇を達成!】

一昨年、昨年と、国民体育大会に千葉県代表として出場。
400mハードルで2連覇を達成しました!
昨年の国体では58秒79の自己ベストをマーク♪

成田高校入学後、1年秋のジュニアオリンピックカップで59秒17の日本高校歴代1位の記録をたたき出し、2年インターハイでは59秒19で銅メダル。
2年の国体は59秒16で優勝。「1年かけて、やっと100分の1秒を更新しました」と記録更新は遅々としていましたが、まったく腐ることなく100分の1秒の重みと戦う日々を積み重ね、3年の秋にようやく59秒の壁を破りました。

優勝を狙った3年夏のインターハイは準決勝落ちの結果。
そのあと、検査を受けたところ貧血傾向にあることが判り、医者の指導のもと、鉄分補給、体調管理で体質改善に取り組みました。
成果はさっそく練習面で表れました。
そして、後半の戦略がうまくハマるようになった結果、国体で自己ベストをパーンと大幅更新したのです!

【成田高校陸上部で得たこと】

控えめで自己主張しない性格の村上選手に「自己アピール力をつけさせたい」と考えた中原浩一監督は、2年秋から女子キャプテンを任せます。
村上選手は自身の競技力向上に取り組むとともに、チームの牽引役の重責を負いましたが、仲間の大切さをあらためて知ることができたといいます。
「一人では出来なかった。仲間・先生に支えられて出来ました。
強くなれたのも仲間が支えてくれたから」と振り返りました。

【4月からはWのユニフォーム】

4月からは早稲田大学陸上競技部で世界を目指します。
「アプローチを24歩から23歩に、2~3台目までのインターバルを15歩にし、前半からとばしたい。後半も逆足を使って17~18歩に安定させたい」と、やるべきことは明確です。

今年の目標は「大学1年で関カレ(関東学生陸上競技対校選手権大会)優勝。
昨年は世界で戦えなかったので、6月のアジアU20選手権にも出場したい」。
昨年8月の高校関東選手権優勝で、日本選手権の出場権も得ています。
その先のオリンピック出場が視野に入ります。

「冬季練習はケガをしないよう、今までよりもっと本気で取り組み、大学入学後も前半から結果を出せるように頑張ります」と力強い決意を柔らかく微笑みながら話してくれました。

インタビューの時はいつもふんわりと微笑み、控えめな印象の村上選手。
どこにその強さが秘められているのか、ギャップの大きさに、ついつい探りたくなります。

大学での活躍、日本代表ユニフォームの村上選手が早く見たい!と、思うのは記者だけではないと思います。
成田高校陸上部での経験をバネに、新環境で大きくはばたいてください!
頑張れ! 村上選手!

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。