【なかま】県大会3位獲得! 公津の杜中学校サッカー部

11月に行われた「平成29年度第46回千葉県中学校新人体育大会サッカー競技」で、見事3位を獲得した公津の杜中学校サッカー部♪

【対戦成績】
《1回戦》0(PK4―3)0鴨川
☆PK戦
鴨川   ○×○×○×
公津の杜 ○○○××○
5人が終わった時点でも3―3と決着がつかず、サドンデスに突入した鴨川とのPK戦。
鴨川の6人目を、守護神・坂本遥哉部長が止め、自らがPKを決めるというドラマチックな勝利で初戦を突破しました!

《2回戦》3―1松戸五
前半を0―0で折り返した後半早々、公津の杜は逆サイドをついて先制点。
しかしセットプレーから1失点し、試合は振り出しに。
松戸五に疲れが見え始めたところ、またも逆サイドをついて2加点し、勝利!

《準々決勝》2―1松戸三
前半5分、ゲームキャプテン髙須悠輔選手が、こぼれ球を押し込み先制するも、後半、セットプレーから決められ同点のまま迎えた残り5分。
クロスボールをきっちり決めて2点目。
これが決勝点となり勝利!

《準決勝》1―3暁星国際
千葉県絶対王者との戦いは、前半に2点を取られ、折り返し。
後半にも加点され3―0。
しかし、あきらめない公津の杜は残り10分、成田市大会9得点の飯嶋徹士選手が一矢報いて3―1で試合終了となりました。

 

【選手5人に聞く】

[ゲームキャプテン髙須悠輔選手(2年・MF)]
「鴨川戦はPKになった時点でダメでした。
互角のチームですが、決められるチャンスが5回くらいあったのに決められず、走ってばかりで体力を消耗してしまいました。
俺らがしっかり決められればよかった。
キーパーに助けられました。
松戸五は自分の陣地に蹴ってくるサッカー。
自分たちは前日の疲れが残っていて動きがよくなかった。
でも相手も疲れてきたので、逆サイドをつけました。
松戸三戦は、ディフェンスがしっかり受けてくれたし、最後までしっかり走れました。
暁星国際は、自分たちと同じようなタイプのパスサッカーでしたが、質が違いました。ボールの支配率も高かった。
やる気はありましたが、自分たちのサッカーができなかった。
高いレベルになると、今までのパスサッカーだけでは通じないことが分かりました。
新たな武器を作りたい。スピードを上げてカウンター攻撃も取り入れていきたいと思います。来年の総体に向けて、そのために毎日キツイ練習をしています」

[髙橋将平選手(2年・MF)]
気持ちが強く、守備も攻撃も作れるゲームメーカー。
「チーム全員で県ベスト4に入るという意識で練習できました。
でも本当に獲れるとは思ってもなかった。
鴨川戦は、早めに良い展開にしたかったのに、0―0でギリギリになってしまいました。
松戸三中の選手は全体的に大きく、ロングボールを放り込んでくるサッカーで苦しかったけれど、足下でしっかり作って戦うやり方で勝てました。
暁星国際は能力的に高かった。
放り込んでくるチームで、後ろが最後までついていけず苦しかった。
けれど、チームとしてやること、苦しい時こそしっかりつなぐ、相手の裏をしっかり取るなどを決めて、そこを頑張りました。
やられながらも、しっかりつなげながらラインを上げたから、ディフェンス前から行けて相手のミスを誘って1点取れました」

[宮嶋隼也選手(2年・CB DFリーダー)]
「県大会通じて、CB2人で一緒に中盤に声をかけながら、前からプレスをかけて組織的に守備することができました。
暁星国際戦は、自分のことで精一杯になり、中盤に声が掛けられなかった。
中盤を相手の自由にさせてしまって、サイドに振らせてしまった。
走り負けしました。
この敗戦を糧に、来年の総体では県2位までに入り、関東大会、全国大会に行きたい」

[髙木維真選手(1年・SB)]
地区予選から全試合に出場している唯一の1年生。
走力、体力、足下の技術もあり、上げ下げができる、向上心の強い攻撃的右サイドバック。
「自分のミスで失点につながりそうになる時は、先輩に申し訳ないとキツイ時もありますが、先輩たちがよく声をかけてくれるのでコミュニケーションに困ることはありません。
県大会は、ボールのもらい方、郡大会と違う早いプレッシャーへの判断など、課題の方が多く残りました。
ベスト4は自信につながったし、良い経験をさせてもらいました。
慣れないところもあるけど、出来ることをしっかりやっていきたい。
今後、大事な大会が控えているので、課題をなくしていって良い準備ができたらいいと思っています」

[部長・坂本遙哉選手(2年・GK)]
声を出し続けてチームをまとめる守護神。
「ベスト4という目標を達成できたのは良かったと思います。
鴨川とのPK戦は2本外したけど3本止められて良かった。
松戸五中戦は、ミスをして入れられてしまいました。
県大会通して、全体的にシュートを打たれるのは少なかったのに止められなかったのが反省点。
松戸三中は大きい選手が多かったけど、全員が身体を張ってくれたので勝てました。
暁星国際戦は、前半プレスが行けてなくて先制され、後半はより声を出し、切り替えてこちらのペースで出来ていたのに取られてしまった。
最後は1点は取ろう!と、みんなで点を取る気持ちでいって取れたのでうれしかった。もう1点取ろうと思ったけど終わってしまいました。
ディフェンス力をもっと上げることが課題だと感じました。
来年の総体は、県、関東と勝ち上がって、全国まで行きたい」

 

【顧問の窪田一城先生に聞く】
「鴨川戦はお互いに決め手がなく、苦しい中でよく我慢してPKまでいったと思います。
坂本がすべて。3本止めて自分で決めましたから。
松戸五中戦は、シュートこそ打たれてないけど、劣勢で押し込まれていました。
我慢して、後半自分たちの出来ることを1つずつやって勝てたことが大きかった。
松戸三中は身体が大きくて、うちの選手とは大人と子どもくらいの差がありました。
パワー、スピード、高さでは勝てないので、すばしっこさなどのアジリティーで勝負しようと話しました。
選手たちは身体を張って我慢して勝てました。
県大会全体通して、相手より先にボールに触る、小さいからこそ出来ることで勝負するという意識でやりました。
暁星国際戦は、昨年の全国総体準優勝という千葉県絶対王者に対して、どこまでできるかと臨みましたが、技術、周りを見る、ボールを止める、運ぶ、何もかもすべてが上でした。
よい勉強、経験が出来ました。
今後そういうところに勝てないと、関東・全国には行けません。
勝つことを考えて練習していこうと思います」。

【少人数でアットホーム】
1・2年全員で24人という少人数チーム。
練習を見ていても1年2年の区別がつかないアットホームな雰囲気です。
「この雰囲気を作っているのは、部長の坂本です」と窪田先生。
坂本部長は「学年関係なく声を掛け合える雰囲気作りは意識しています。
1・2年両方に同じように声をかけるようにしています」と話します。

「サッカーはコミュニケーションスポーツ。苦しい場面でもコミュニケーションを取らなくてはなりません。なので子どもたちには、なるべく話す経験をさせています。
生徒会や級長をやっている部員もいます。部活を言い訳にしないようにと思っています」。

窪田先生は、平成23年に成田西中を関東大会に連れていった名監督。
少人数で小柄な体格ながら、チーム仲良く、生活面もしっかり指導されている公津の杜中サッカー部。
全国準優勝チームに善戦した公津の杜中サッカー部の、来年の活躍が楽しみです♪

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。