【子どもと一緒に読みたい本・絵本】 ㉞ 『おなべおなべにえたかな?』

子育て奮闘中!のママが「子どもと一緒に読みたい本」「本当に子どもにうけた楽しい絵本」を紹介します。

 

★「おなべおなべにえたかな?」(こいでやすこ作/福音館書店)

きもちのいい春の日に、きつねの「きっこ」と仲良しのいたち「ちい」と「にい」は、きつねのおおばあちゃんの家で、スープの番を頼まれます。
3匹が「おなべおなべにえたかな?」とおなべに尋ねると…
「コトコトコトにえたかどうだかたべてみよコト」
なんと、返事をしてくれるおなべだったのです!
こうして3匹が何度も味見をするうちに、おなべはからっぽになってしまうのですが…
今度はおなべが言うとおりに材料を足していくと、素敵な春のスープの出来上がり!

ひな祭りの季節になると必ず書店に並ぶ「もりのひなまつり」や、オランダの絵本賞・銀の石筆賞受賞作「とんとんとめてくださいな」等、小出保子さんの絵本はたくさん出版されていますが、なかでも娘のお気に入りの一冊です。
「おなべおなべにえたかな♪」が、つい一緒に言いたくなる魔法のフレーズのようです。

春の陽気に包まれた中で作られる「にんじんスープ」がとてもおいしそうで、人参が柔らかくなってくると、つい「もう一杯」と味見をしてしまう3匹の気持ちがよく伝わってきます。

よく見ると、だんだん山の生き物が茶碗片手に集まってきていたり、今ではちょっと珍しくなった日本の野山の自然も、細かいところまで丁寧に描かれていて楽しい。
読んでいると気持ちも温かくなるような絵本です。

なんといっても優しい顔のおなべがとても印象的で、「こんなおなべがあったら失敗しらずなのにな~」と、ママにとっても夢のおなべです。
しかも3匹が困っていると、新しいスープの作り方も教えてくれるなんてステキ!
さてどんなスープができあがったのでしょう?
ぜひ手にとって確認してみてください。(M)

 

絵本に出てくる「たんぽぽいりのまめスープ」を作ってみました♪
折り紙をチョキチョキ切って、刺身についていたプラスチックのタンポポを入れれば出来上がり♪
はさみの練習にもなります~。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。