加世田選手、全国制覇おめでとう!
本日、仙台で行われた「第35回全日本大学女子駅伝」に、成田高校と成田西中学校出身の7選手が出場することは前回つぶやいたが、見事!、成田高校出身・加世田梨花選手が5区を務めた名城大学が、12年ぶり2度目の全国優勝を飾った。
加世田選手は、エントリー選手中、5000m1位の持ちタイム。
1年生ながら「加世田選手擁する名城大学」とエースとして期待され、試合に臨んだ。
しかも5区は、6区中いちばん長い9.2km。
しかし解説によると、加世田選手は8km以上走ったことがないという。
高校駅伝でも最長距離を担当したが6kmだった。
1位と18秒差の2位でタスキを受け取ると、約3km地点で1位の立命館大学の選手を抜いた。
高校時代3年間、取材させてもらった時、最後まで思うように走り切れなかったと悔やんでいた印象が強かったので、「後半大丈夫かな」とドキドキしながらテレビ中継を見守らせてもらった。
しかし、そこには高校時代、時には弱気になった面影のかけらもない「強くなった」加世田選手がいた。
6kmを過ぎても8kmを過ぎても、走りも表情もしっかりしていて、自信に満ち溢れているように見えた。
1位で渡したタスキは、キャプテンによってそのままゴールテープを切った。
優勝インタビューには、5区を走った加世田選手は間に合わなかったので、コメントを聞けなかったのが残念だ。
昨年5位入賞した全国高校駅伝後のインタビューでは、期待されることがプレッシャーになっていたこと、東京の次のオリンピックマラソンを確実に狙うために、実業団ではなく(今日の解説で知ったことだが、10以上の実業団からオファーがあったそうだ)大学進学を選んだことを話してくれた。
しかし、今日の加世田選手からはプレッシャーのかけらも感じられなかった。
1年生、本来の伸び伸びした走りができたのかな。
解説のオリンピアン赤羽有紀子さんからは、東京五輪のホープとしての期待が語られた。
大学に行って、加世田選手自身の意識は変わったのだろうか。
もう、成田エリアから羽ばたいた加世田選手にインタビューさせていただく機会はなくなってしまったが、今後の活躍に大きな期待を寄せたい。
もう一人、その勇姿を見て感動した選手が玉川大学の端山選手だ。
彼女は、成田高校時代、駅伝アンカーとして、県大会・関東大会で全国切符を逃した年、責任を一身に感じていた。
そのすべてを糧にして、1年生から杜の都を走っている姿は輝いていた。
大学は、高校より自己管理の世界だと聞く。
すべての選手に心の底からエールを送りたい。
成田関係選手の今大会の結果は次の通り。
【個人順位】
1区(6.4km): 端山絢音(玉川大学1)19位 22分02秒
2区(5.6km): 上田未奈(城西大学) 4位 18分25秒/
原田紗枝(東京農業大学) 13位 18分53秒/市村萌捺美(中央大学)14位 18分55秒
5区(9.2km): 加世田梨花(名城大学) 2位 30分01秒
6区(5.2km) 小川奈々(東京農業大学) 13位 18分17秒/
太田優紀(中央大学) 20位 18分44秒
【総合順位】
優勝:名城大学
6位:東京農業大学
8位:城西大学
19位:中央大学
20位:玉川大学
※8位までがシード権獲得