成田高校 インターハイ男子マイルリレー準優勝! 笹谷W入賞♪ 清野も全国初入賞

7月29日~8月2日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で開催された、インターハイ陸上競技で、成田高校男子4×400mリレー(通称マイルリレー)が準優勝に輝きました!

いまだ梅雨明けしていない不安定な天候の中、最終日には大学の前期テスト中にもかかわらずOBが応援に駆けつけるなど、いつも通りの全員陸上で戦った成田高校。
清野涼々花選手も走幅跳で8位入賞、笹谷亮太選手が3000m障害、1500mともに7位に入賞する大健闘を見せました。

【男子マイルリレー 準優勝】

6月29日付の記事「【続報】成田高校男子 南関東3位 マイルリレーと6人が全国大会へ!」でお伝えしたとおり、インターハイ予選である南関東大会を3位で通過(6位までがインターハイ出場)した成田。
インターハイでは南関東の3走と4走を入れ替え、1走:本間諒太・2走:荘司晃佑・3走:浮貝雅希・4走:山本悠太の新しい走順で臨みました。

予選は、全8組中7組目に出場、3分12秒77の1位で、危なげなく通過。

準決勝は、全3組中2組目に出場、東福岡高校(福岡県)や滝川第二高校(兵庫県)とのデッドヒートとなりましたが、わずかに先着、1位で決勝進出を決めました。
タイムも3分12秒30と予選より更新。

そして決勝。
成田の準決勝タイムは、決勝進出チームの中で7番目。
そのため苦戦も予想されましたが、1走の本間選手が飛び出すと、2走の荘司選手、3走の浮貝選手、4走山本選手とほぼ先頭でレースを展開。
最後は今期ランキング1位の洛南高校(京都府)に突き放されるものの、ランキング2位であり南関東大会チャンピオンの城西大城西高校(東京都)の猛追から逃げ切り、3分11秒12のチームベストで見事に準優勝となりました。

南関東大会3位からの全国2位。
南関東のレベルの高さも証明する結果となりました。

表彰式後には、控えに回り4人を見事にサポートした3年生選手の首に、4個の銀メダルをかけ記念撮影する光景がありました。

《本間選手》(3チームほど団子状態ながら1位でバトンをつなぐ)
「自分のタイムは良いものではなかったけど、ほぼ1位でバトンを渡せたので、最低限の流れをつくる役割は果たせました。
4人のレース展開は良かった。
最後まで持ちこたえられました。
自分以外は2年生なので、来年が楽しみです」

《荘司選手》 (オープンレーンになるところで先頭を奪い、2位との差を広げる)
「オープンレーンになる第2コーナー過ぎで、必ず先頭を取らなくてはいけないことは、先生からも何回も言われていたので取れて良かった。
思ったより後ろがついてこなかった。
ラップはベストでしたが、設定タイムよりは速くなかった。
2走としてはよかったけど、もうちょっと貯金をつくれたらよかったと思う」

《浮貝選手》 (第3コーナー付近でいったん抜かれるも、最後の直線で抜き返す気迫の走りを見せる)
「2走がリードを作ってくれたのに、2位の洛南に詰められてしまったことがダメでした。
本当は2走・3走でもっと貯金をつくるはずでした。
コーナーでトップを取られたけど、洛南ももたなかったんだと思います。
1番で渡そうという気持ちだけで走りました」

《山本選手》 (400mを本番で走るのは、なんと全国決勝が5レース目。冬場の40秒間走のタイムがトップだったため、メンバーに抜擢)
「県大会の決勝戦がデビュー戦のはずでしたが、インフルエンザにかかってしまって、南関東デビューになりました。
インターハイが始まる前は怖かった。
でも準決勝のタイムが良く、自信になりました。
洛南が来るのは分かってたけど、抜かれてからも自分の走りができたのが良かった」

【男子長距離 ダブル入賞】

長距離男子キャプテンの笹谷選手は、中学時代バスケットボール部に所属していた異色の経歴の持ち主。
(詳細は前述6月29日付「【続報】成田高校男子 南関東3位 マイルリレーと6人が全国大会へ!」インタビュー記事参照)
今インターハイでは、1500mと3000m障害に出場し、ともに7位入賞という素晴らしい結果を残しました。
成田高校陸上部における、個人種目でのダブル入賞は2009年の田代成美選手(女子100m/200m)以来8年ぶり、長距離では初の快挙です。

《笹谷選手》
「1500mは入賞できると思っていませんでした。
3000m障害の刺激と位置づけ、自己ベストは狙おうと予選に臨み、組4着でしたがプラスで拾われました。
予選で自己ベストが5秒更新できたので、決勝もしっかり走ろう、入賞も目指そうとスタートに立ちました。
レースはハイペースになることが予想され、ついていけないことは分かっていたので、最初は後ろから入って、落ちてくる人を拾おうと考えました。
ラスト500mで入賞争いに入れ、400mで8位にもっていけました。
最後の200mで、もう一度仕掛けられるかなと思ったけど1人しか抜けなかった。
予選から2秒更新、最後まで走れたと思います。

1500mで勢いがついたので、3000m障害は日本人トップを狙ってましたが、全然ダメでした。
外国人選手2人が最初から前に抜けて、(3位集団で)日本人トップ争いになりました。
メダルを獲ろうという気持ちで走り、ラスト1000mで佐久長聖の選手が抜け出したので、ついていきました。
ラストで刺そうと思っていたのに最後の1周で離された。
最後の障害を跳んだ後、力が残っていなくて3人に抜かれました。
めちゃくちゃ悔しいレースになりました」

【女子走幅跳 昨年の雪辱果たす8位入賞】

女子走幅跳の清野涼々花選手は、昨年に引き続きの出場。
昨年は、インターハイ予選の南関東大会で優勝したものの、インターハイ本番では予選敗退と苦い思い出となりました。

インターハイ走り幅跳びは、予選は3回試技することが出来、予選通過記録突破者全員または突破者が12名に満たない場合は、記録上位12名が決勝に進出します。
清野選手は1本目で予選通過記録ピッタリの5m80cmを跳び、決勝に進出。
決勝まで5時間ほどあったので、ゆったり過ごして疲労を抜いたといいます。

決勝の試技は6本。
1本目5m85、2本目5m96、3本目5m89を跳びましたが、清野選手の自己ベストは追い風参考ながら6mジャスト。
4本目以降は「6m超えを狙いすぎて身体がかたくなってしまった」結果、5m65、57、61。
しかし5m96で見事8位に入賞しました。
昨年の雪辱を果たすとともに、山形まで応援に駆け付けた担任の先生に、入賞をプレゼントすることが出来ました。

《清野選手》
「悔しいです。
中学から全国大会に出ていたけど、入賞は初めて。
チームの流れが悪かったので、少しは変えられてよかったと思います。
自分1人の入賞じゃない。
先生、家族、人数が少ない中、支えてくれたチームの仲間に感謝の気持ちを忘れずこれからも練習し、国体に出られたら6m20超えはしたい」

(レポート協力・写真提供:成田高校陸上競技部保護者&OB様)

 

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。