魂の優しさを描く「久保貴寛 37作品展」開催中! 成田ユニバーサル美術館

かつての山下清画伯のような才能をうもれさせることなく、いつでも助力できる活躍の場としての美術館でありたい、障がい者の作品を紹介することで、障がい者アートの普及に努め、美術に才能を持つ方々の生活に貢献したい、と活動する成田ユニバーサル美術館。

3月15日から、魂の優しさを描く久保貴寛さんの作品展が開催されています。
5月14日まで。

富士山樹空の森  (国民文化祭やまなし 入選作品)

久保さんは1970年生まれ。東京都出身。
2才頃から一風変わった心温まるような不思議な雰囲気の絵を大量に描き始めました。
中学1年から武蔵野東学園で絵の指導を受け、本格的に絵画制作に取り組み、同学園高等学校でも絵画を専攻。
卒業後は日本児童教育専門学校絵本科で学ぶかたわら、1992年から日本チャリティ協会のカルチャースクールで指導を受けつつ創作活動を続けています。
自閉症ながら、パラアートでたびたび受賞の栄に浴しています。

《久保さんの言葉》
僕の夢は絵本作家になることです。
そのために毎日絵やスケッチを描いたりしていますが、絵本の原画展や展覧会等に行ったりして勉強するのも楽しみです。
カルチャースクールでは、色使いや遠近法などたくさんのことを教えていただきました。
これからも夢に向かって、いろんなことを勉強しながら、描き続けたいと思っています。

《財団法人日本チャリティ協会 高木理事長コメント》
(画集より)
久保さんは、当協会が1986年より運営している日本で初めての障害者カルチャースクールの生えぬき生徒です。
早くから才能に目覚め、将来を期待しておりましたが、正に予想通り目覚ましい上達で、東京都障害者総合美術展における東京都知事賞をはじめ、優秀賞を数々手にし、また現代童画展でも受賞され、各種出版物にも採用されています。
2011年、2012年と、韓国・中国において開催された「日、中、韓三カ国障害者美術交流展」には、日本を代表する作家として、各国の作家と交流し、その活躍は今や海外にまで及んでおり、頼もしい限りです。
手がける作品はメルヘンの世界で、動物、鳥、魚、そして植物たちの、ささやきや笑いまでが聞こえてくるようで、見る人の心を癒してくれます。
このやさしさは、久保さんの身上です。
また、そのロケーションが森であり、海であり、たとえ騒がしい高層ビルの街中であっても、これらの可愛い生き物たちの生き生きとした姿がなくては、作品を語ることは出来ません。

《作品フォトギャラリー》
素晴らしい作品をご覧ください♪

▽開催中~5月14日(水) 10時~16時 ※月・火休館
▽入館料500円
▽成田ユニバーサル美術館(成田市東町779―3/℡0476(85)6655)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。