もりんぴあこうづ 演劇ワークショップ成果発表会『葉っぱのフレディ』を観てきました♪

3月11日(土)、もりんぴあこうづで行われた演劇ワークショップ成果発表会『葉っぱのフレディ』の公演を観てきました。

演じたのは、公募で集まった小学1年生から成人男性まで幅広い世代の10名。
昨年9月に初めて顔を顔合わせてから、全11回のワークショップを経ての成果発表となりました。

ホールに入ると、真ん中に大きな木の幹のオブジェ。
そして、その周りを取り囲むように客席が配置されていました。


大きな木の枝に生まれた葉っぱのフレディ。
ダニエル、クレア、ノア、ベン、アルフレッド、たくさんの仲間たちに囲まれ、楽しい時を過ごします。

春・・・命の誕生の様子をホール全体を使って、しなやかでのびやかなダンスで表現。
静かに静かに葉っぱたちが動き出し、そして、仲間たちに出会います。
やがて、雨の恵みを受ける季節へ・・・。
幻想的な光の中で、傘を持った葉っぱたちが動き回ります。

夏・・・人間たちのために葉っぱはみんなで木陰を作ります。
葉っぱのみんなが作った木陰には、人間たちがたくさん集まってきました。
そして、だんだん寒くなってきて・・・

秋。。。
みんな、それぞれ色が変わってきました。
どうして?
どうしてみんな色が違うの?
フレディは困惑します。
そして、一枚、また一枚と、仲間がいなくなっていきます。
どうしてみんな死んじゃうの?
ぼくも死んじゃうの??


『いのち』の意味を考えさせられる、感動の作品でした。
さらに、作品のすばらしさはもとより、出演されたみなさんが、丁寧に丁寧に言葉を紡いでいく様子に、何よりも心を奪われました。
言葉をていねいに紡ぐことで表現された、いのちの意味、生きている意味、そして死の意味。
言葉ってこんなに力があったの?と、あらためて言葉がもつパワーを感じさせられました。

ワークショップが始まった昨年9月から12月までは、舞台に立つための練習として、詩の朗読や発声練習に力を入れたそうです。
本格的な練習が始まったのは、年が明けてから。
出演者のみなさんは、休憩時間もセリフ合わせをするなど、熱心に取り組んだそうです。
そんな短時間で作り上げたとは思えない作品の仕上がりに、心から感服です。

講師の飯島誠一さん(劇団オムライス代表・演出)は、「半年前にはじめて皆さんにあったときは、声も小さかったり、緊張したり。それが、ワークショップを重ねるごとに声が出て、動きも大きくなって。
半年前より格段に成長されたみなさんを感じることができて、とてもうれしいです。
また、今回はいろんな世代の人が集まって一つの作品を作ることになり、世代を超えて共演できることの素晴らしさを噛みしめることができました。
10年後、また一緒にお芝居ができるといいなぁ。
今はミュージカルが人気の風潮ですが、あえて『演劇』に興味を持ち、参加してくださったみなさんに、感謝します。そして、この成田で、もっともっと演劇を身近なものにしていきたいです」と話してくれました。

出演した小学1年生は「楽しかったです。先生がとってもやさしくて、教え方がうまくて。また、やりたいです。」
4年生は「セリフを覚えるのは大変じゃなかったけど、ゆっくり話したり、表現をつけたりするのがむずかしかった。みんな仲良くなれて、とっても楽しかった。演劇をやってよかったです」と話してくれました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。