隈取体験に感激! 海老蔵さん講座に中学生「歌舞伎を観に行きたくなった」(写真と記事を追加しました 10/24)

10月21日、成田スカイタウンホールで、十一代目市川海老蔵丈による歌舞伎講座が行われ、成田市内11中学校から132人が参加、貴重な体験をしました。
この講座は、今年度から「成田市御案内人」に任命された海老蔵さんのプロジェクトの一環です。

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街灯のなかった時代、月明かりがあったりなかったりという場面設定の中で、2人のお弟子さんが演じた立ち回りでは、歌舞伎の効果音である「ツケ打ち」の有無で、どれだけ違いがあるのかが、比較されました。

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お弟子さんが、隈取化粧の実演をしている間は、質問タイム。
次々に手が挙がり、「隈取の色にはどんな意味があるのですか?」「化粧の途中にライターを使ったのはなぜ?」「女の人は歌舞伎をやらないのですか?」「海老蔵さんにとって歌舞伎とは何ですか?」「はじめて歌舞伎を観る時は、どこを観たらいいですか?」「イケメン、ブサイクは関係ありますか?」などの質問に混じって、「中学時代に告白したことはありますか?」「奥さんの電話番号は、どうやってゲットしたんですか?」など、中学生らしい質問も多数出ました。
「歌舞伎をやってきて、いちばんうれしかったことは?」には「来月、自分の息子が初お目見えします。その時にうれしいと思うんじゃないかと期待しています」とお父さんとしての一面ものぞかせました。

中学生を絶妙にいじり、ざっくばらんながらも核心的な答えを返す海老蔵さんのトークに、会場はどんどん打ち解けた雰囲気になり、終始笑いがあふれました。

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海老蔵さんとのジャンケンに勝った男女1名ずつが、隈取化粧をしてもらうことに。

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2人が化粧をしている間にも、質問の挙手は途切れることがありませんでした。

「合唱コンクールの指揮で、緊張して足が震えてしまう。緊張しない方法は?」には、「震えを抑えようとすると震える。震えも自分のものとして舞台に立つ。今、やってみようか」と、前に呼ぶ場面も。

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「苦労の乗り越え方は?」には、「ひたすらやる」、「歌舞伎において心がけていることは?」には「諦めない気持ち。最大の敵は己」ときっぱり。

最後に海老蔵さんは「歌舞伎は難しい、わからない、という印象がありますが、(今日のように)楽しくやりながら、化粧してみたり、立ち回りを観てみたり、素朴な質問をしてみたりするなかで、少しずつ近づいてもらえればいいと思います」と話しました。

大勢で参加していた成田中学校の生徒たちは、「担任の先生が海老蔵さんに似ていて、学級便りのタイトルも『成田屋』。だから、本物の海老蔵さんに会ってみたかった」と話し、「面白かった。貴重な話が聞けてよかった。生の海老蔵さんはイケメンだった」と、ニコニコ顔でした。

隈取化粧体験の幸運に恵まれた成田中学校の稲垣諒くんは「化粧するなんて、人生に1回あるかないか。貴重な体験をさせていただいて、すごく楽しかった。これを機会に歌舞伎を観てみたい」、西中学校の木村真緒さんは「初めての体験でしたが、これからの人生にとって、すごく貴重な経験でした。歌舞伎に興味があったので、とてもうれしい」と、目を輝かせました。

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決まった!成田市×歌舞伎

 当日の様子をスライドショーでご覧ください♪

 

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。