成田高校陸上男子 インターハイ累計総合得点 500点越え全国一番乗り! マイルリレー男女アベック入賞!

7月29日~8月2日、和歌山県で開催された、秩父宮賜杯第68回全国高等学校陸上競技対抗選手権大会(インターハイ)で、成田高校陸上競技部が数々の入賞を果たしました。
8位入賞および準決勝進出以上の結果は次の通りです(敬称略)。

【男子】
▽400m障害 3位 山本竜大 51秒32
▽3000m障害 3位 大木皓太 9分1秒78
▽4×400mリレー 4位 伊東利来也(2)・秦弘樹・江波戸雄大・山本 3分10秒93
▽5000m競歩 7位 永原秀人 21分48秒84
▽三段跳び 10位 大坂智哉(2) 14m63
▽400m 準決勝進出 伊東 48秒31

【女子】
▽4×400mリレー 3位 太田麻香・村上夏美(1)・並木静香(2)・豊田麗 3分43秒09 ※千葉県高校新記録
▽3000m 5位 加世田梨花 9分15秒64
▽400m障害 準決勝進出 太田 1分0秒49
▽100m 準決勝進出 豊田 12秒17
▽4×100mリレー 準決勝進出 並木・豊田・太田・村上 46秒92
▽5000m競歩 12位 川原早智 26分18秒46

大会3日目
永原選手が5000m競歩で7位に、男子主将の山本選手が400mハードル自己ベスト更新で3位に入賞しました。
400mハードル女子の太田選手は、準決勝で自己ベストを更新しましたが、惜しくも決勝進出に0.03秒届きませんでした。

大会最終日は入賞ラッシュ!
3000m障害で大木選手が3位に、3000mで加世田選手が5位に輝きました。2人とも自己ベスト更新です。
加世田選手のもとには、成田高校陸上競技部の大先輩・増田明美さんが祝福に駆けつけてくれたそうです。

加世田選手
加世田選手

最終種目、成田高校のお家芸! マイルリレーは女子が予選・準決勝に続き、またも千葉県高校記録を更新して、12年ぶりの入賞、堂々の銅メダルを獲得しました。

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男子は昨年優勝のプレッシャーの中、2連覇を目指し、チームベストを出しましたが、0.06秒差で惜しくも4位となりました。

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500点越え全国一番乗りの男子
学校対抗得点で、男子は、トラック種目4位、総合6位と、伝統の底力を見せました。
特筆すべきは、今回獲得した総合得点で、全国で一番早く、インターハイ男子歴代累計得点500点を越えたことです。
累計497.33点で今年のインターハイを迎えていた成田高校男子。
競歩の永原選手が2点獲得し、回ってきたのが、山本主将の400mハードル。主将の銅メダルで歴史を塗り替えました。
大会終了現在で、累計516.33点。2位の中京大中京は485.5点です。
中原浩一監督は「500点を突破した年を成田復活の年にしようと、目標にしていました。コツコツと得点を積み上げてきてくださった先生方と選手たちに敬意を表します」と、声を弾ませました。

山本主将 レースを振り返る
自らの400m障害については、「予選に課題が残ったので、準決勝では修正しようという意識が働き、良い走りができました。8台目までベストよりも1秒くらい速いタイムだったので、決勝では流さずしっかり走れば・・・と思っていたのですが、上手くいきませんでした。一番悪い走りをしてしまいました。準決勝が上手くいって課題が見つからなかったので、決勝はなんとなくいってしまい、合わせられなかった。力不足でした。今後、必ず49秒台で走ります。しかし、自分の3位で獲得した6点で、500点を突破したことは嬉しかったです」。
アンカーを務め、4位になったマイルリレーについては、「優勝した南関東大会では、1走から常にトップでしたが、今回はそれができなかった。全員がベストコンディションでも、本番で出し切るのは難しいことなんだと思いました。5番手でバトンが渡ってきて、全員抜こうと思いましたが、よく考えたら3人は400mの入賞者で、距離は詰められましたが、勝てませんでした。楽しかったけれど悔しいです。日本一のサポートをしてくれた付き添いのメンバー、応援して下さった皆さんに感謝します」と話してくれました。
「このメンバーで成田のユニフォームを着て、決勝を走れたことを誇りに思います」(秦選手)、「全てぶつけましたが、通用しなかった。後輩には日本一を奪回してほしいです」(江波戸選手)、3年メンバーの言葉に、全国舞台の重さがにじみ出ました。

3000m障害銅メダル! 大木選手
自己ベストを6秒近く更新し、事前のランキング12位からの銅メダルという大ジャンプアップ! 県大会、南関東大会は競り合わなくても優勝できましたが、全国大会は強豪揃いなので、「速い人に引っ張られて出し切れた。仕掛けどころは残り2周と描いていた思い通りのレースができました」と分析しました。
けれど「嬉しさ8割。日本人1位か優勝を狙っていたので(注:優勝は留学生、2位は日本人)、悔しい気持ちもあります」と話し、「次は駅伝です。自分がチームを引っ張っていって、今年こそ都大路を走りたい」と、気持ちを切り替えていました。

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女子 豊田主将「自分たちがビックリ」
マイルリレーのアンカーとしての自分の走りについて「1つでも順位を上にあげようと思いましたが、もったいないレースをしてしまいました。1位の石塚さんは別格(注:400m大会新)、2位の世界ユースに出た、自分より速い選手を抜きたいと思いましたが、ペース配分が上手くいきませんでした」と分析しました。
しかし銅メダル獲得には、「決勝には残りたいと思っていましたが、予想以上の良い結果に自分たちがビックリしています。昨年男子が日本一になって、女子も負けないように出来ることはやってきました。走らない人もサポートに徹してくれて、走る人は走らない人の分まで頑張る。チームワークが結果になりました。次の日本選手権リレーでは、バトンをもっと上手くつなげたい」。
準決勝進出の100mは「決勝に行きたかったけれど悔いはありません。スタート時に、良い時より力んでしまった。ラスト30~40mで着順争いで競った時に、身体が浮いてしまって地面の力をもらえなかった、と課題が見つかったレースなので、後半まだ伸びられると思います」と話していましたが、6日後の国体最終選考会では追い風参考ながら、初の11秒台、11秒96を出しました。

中原浩一監督「成田復活の象徴」
「成田高校全員陸上という試合になりました。サポートのメンバー、学校に残っているメンバーも、全員で戦ったインターハイでした。
昨年11月以降、冬季前に課題を持って目標を立てました。特に女子マイルリレー。昨年は男子が優勝して存在感を示したので、今年は女子も全国でアピールするんだという強い気持ちで有言実行しました。
女子マイルリレーは、第54回大会から導入され、成田高校はその大会で6位、2年後の大会で3位になって以来、入賞から遠ざかっていました。やっと全国舞台に帰ってきました。県記録も更新しました。
400mリレーも、とうとう成田高校初の46秒台。堂々とした走りを見せてくれました。
個人も、男子も山本を筆頭に力を出してくれました。
今年は千葉県勢は入賞するのが大変でしたが、よく頑張りました。トラックは2位も見えていました(2位とは2点差。総合もトラックも千葉県勢トップ)。
今年は男女とも最終日まで、声をからして応援できました。真の成田復活の象徴だと思っています」と、選手たちを褒め称えました。

成田高校は6日後に行われた千葉県国体最終選考会でも、11種目で優勝を飾りました。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。