これぞ 話芸! 三遊亭金朝師匠が 宗吾霊堂で観客を魅了

7月5日、成田市出身の真打ち、三遊亭金朝師匠が、宗吾霊堂の大本坊で寄席を行いました。

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演目は3題。ご隠居宅に遊びに来た八五郎が、武人・道灌が和歌に励むきっかけになった伝説を聞き、まねをするも上手くいかない噺「道灌」、京都に旅し、江戸の悪口を言われて怒鳴りまくる江戸っ子と、ひるまず京都の自慢をし続ける京者の噺「祇園会」、花魁に入れ上げすぎて勘当された若旦那が、紆余曲折の後、人助けをし、勘当を解かれる「唐茄子屋政談」です。

上方と江戸の言葉の使い分け、江戸っ子の再現、花魁や少女にいたるまで登場人物すべてを、声色やそぶりで演じ分ける金朝師匠の芸に、時空を超えて、会場はどんどん引き込まれ、笑ったり、聴き入ったり、感嘆したり、心豊かな時間を過ごしました。
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「祇園会」で披露された、京囃子と江戸囃子を口1つで再現し分ける金朝師匠の見事な芸には拍手がわき起こり、長いため2部に分けられることも多い「唐茄子屋政談」を一気に聴かせた話芸には、「さすが真打ち」の声も聞かれました。

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初めて生の落語を聞いたという女性は、「すごく面白かった。気分爽快! 宗吾霊堂大本坊という場所もよかった。また、来たいです」と、誘ってくれたという友人に感謝していました。
そのご友人も「迫力があって、引き込まれました。日常にない世界に連れて行ってもらいました」と感動をかみしめるように話してくれました。
やはり初めての落語という女性は、「江戸に行った気分になりました。成田でこんなに上等な話芸が聴けて感動です。これぞ、精進のたまものの『芸』というものですね。ありがとうございました」と、感動冷めやらぬ様子でした。

お楽しみ抽選会も行われました♪「僕の色紙、捨てるんだったら、町内出てからにしてくださいね」と会場を沸かす
お楽しみ抽選会も行われました♪「僕の色紙、捨てるんだったら、町内出てからにしてくださいね」と会場を沸かす

後援会関係者からは、秋の宗吾霊堂の観月会に出演予定であること、開館したての成田市文化芸術センターでも行いたいこと、などが話されました。

今月25日には、東京で独演会があります。
詳しくは「金朝舌耕帖 文月の金朝」で。
https://narita-area.com/archives/7655/

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。