【子どもと一緒に読みたい本・絵本】㉘ 『ゆうちゃんのみきさーしゃ』

★「ゆうちゃんのみきさーしゃ」(村上祐子作/片山健絵/福音館書店)

ある日ゆうちゃんは、おなかのドラムに材料を入れるとお菓子が作れるミキサー車でお出かけします。
花畑でみつばちにはちみつを、はらっぱで牛に牛乳を、雪山で熊に雪を、と次々にわけてもらった材料をドラムにどんどん入れて、ぐるぐる回していくと…
アイスクリームのできあがり~!
ぐるぐる回るミキサー車は、街中でも子どもたちに人気の車です。
しかもこの絵本に出てくるミキサー車の中身はアイスクリーム!と、子ども心をつかんで離しません。

「今時の絵でかわいいな」と手に取ったのですが、初版は1968年で、長く子どもたちから支持されてきた一冊のようです。
車や乗り物にはあまり興味がない娘も、ふわふわのアイスクリームを両手ですくって、顔いっぱいにつけながら食べる場面には、思わず「うわぁ~~」と好感触。
ミキサー車の「1000にんでたべてもまだのこる あいすくりーむのできあがり くいしんぼうはよっといで」という歌には「めっちゃいっぱいあるし!」と感動していました。
幼稚園に通い始めて「順番にならぶ」ことを学習したようで、アイスクリームの順番を待つ列の絵を見て「ほら、ちゃんとならんでるよ~えらいえらい~」と満足そうにしており、最後まで楽しく読むことができました。
子どもの夢がたくさんつまった一冊で、3歳頃から楽しめます。
最近図書館で借りてきた絵本の中で断トツのお気に入りです。
(M)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。