「野人塾」子どもたちの笑顔弾ける♪ サッカー元日本代表・岡野さんのかけっこ教室inなりた 

3月12日、成田市中台運動公園陸上競技場で、サッカー元日本代表、俊足で知られ「野人」のニックネームで親しまれる岡野雅行さん(現・ガイナーレ鳥取ゼネラルマネージャー)によるかけっこ教室「野人塾」(主催:朝日新聞社・千葉東部朝日会)が行われました。

700件以上の応募から抽選に当たった、午前は小学1~3年生の親子、午後は小学1~6年生、合わせて約400人が楽しい半日を過ごしました。

講師は、岡野さん、ミズノ認定走り方教室指導員、城西大学陸上競技部監督と選手のみなさん。

岡野さんが、自らの俊足に気づいたのはなんと大学時代だそう。
自分で前線に向けて蹴ったボールに、自分が追いついてシュートするプレースタイルを実行できるほど、なんと100m10秒8の俊足で頭角を現し、Jリーガー、日本代表として活躍、日本のワールドカップ初出場にも貢献しました。

【野人塾】

まずは元気に「よろしくお願いします!」

ストレッチは楽しみながら~♪
2人1組で、指導員の掛け声に反応して、膝、肩、頭、おなか、つま先、かかと、お尻・・・。


そして「背中!」で、相手の背中にタッチ!


子どもたちの笑顔が弾けました♪

岡野さんと対決♪

 

 

 

給水タイムも、岡野さんのもとに子どもたちが~。

走る前の姿勢をまっすぐにするために、両手をまっすぐ高く上げて、ストーンと落とす

両腕は平行に、おへそを前に向けたまま、ひじを引く
「ひじは四角(直角)にしてね」


後ろに立ってもらい、手の平をひじでパンチする感覚で

 

ももを上げる力を走る力にするために、ももは地面と平行にし、ひざ下を内側に入れ、Zの形に・・・

 

 

実際に走ってみましょう

 

野人のお手本に、子どもたちが群がります

保護者の方も・・・

 

教室開始前に測ったタイムと比べてみました。
みんな速くなりましたね~

 

最後に、「野人チーム」と「子どもチーム」のリレー対決!
野人チームはスタートを30秒遅らせるハンデ戦です。

ヨ~イ、ドン!

 

この後、野人は子どもチームに追いつくと、ちょっと並走し、追い抜いてゴール♪
その瞬間を思わず肉眼で見てしまったので、写真撮るの忘れました~。
子どもチーム大健闘しましたが、あと5秒、ハンデが欲しかったね~。

大学生のお兄さんが見せてくれたハードリングには拍手が起こりました♪

【質問タイム♪】

質問タイムには、サッカーのことではなく、「猫と犬、どちらが好きですか?」「野人というニックネームはやめた方がいいのでは?」「どうして髪が長いのですか」と、意表を突く問いかけ。
岡野さんは、「野人的には犬ですね」「間違えて『野蛮人』とか『野獣』とか言われることもありますが、『野人』に誇りを持って生きてきているので、ご容赦ください」と、会場を沸かせました。
現役時代、100mを自分より速い10秒7で走るアルゼンチン選手の髪形にあこがれて伸ばし始め、最初はチームから切るように言われたものの「野人」のニックネームが定着してからは認められた、また、身体も野人化して、医者が驚くほど驚異の回復力を手に入れたエピソードも披露されました。

【閉会式】

コーチたちからは「今日教わったことを1つでも持ち帰って、家で練習してみてください」
「最後は腕を振って走れてましたね。魔法が消えないように、運動会や陸上大会で頑張ってください」とエールが送られました。

岡野さんは「自分はサッカー部のない高校にサッカー部を作るところから始めて、日本代表になりました。
環境じゃなく、その時何ができるか、嫌なことをどれだけ頑張れるかで、その後チャンスがめぐってくると思います。
20年前のワールドカップ予選で3回もはずし、試合中、このまま走って逃げだそうかと思いました。
みなさんのお怒りを思うと、日本には帰れない、このままマレーシア国籍を取らなくてはいけないかと思いましたが、その後決勝ゴールを決めました。
あの時逃げていたら、今、自分はここに立っていません」と、あきらめないことの大切さを語りました。

岡野さんの現役時代を知らない子どもたちですが、すっかり岡野さんの人柄に引き込まれたよう♪
「『野人』の足が速くて、とても楽しかった」と、「野人」定着♪


「走る練習が楽しかった。かけっこ大好き。最後の方は左腕が伸びてしまった」と、本格的に指導を受け入れている1年生もいて、「教えられたことをやったら、速く走れそう」と話してくれました。

最後も元気よく「ありがとうございました~!」

 

教室終了後も、子どもたちは名残惜しそう・・・

【岡野さんインタビュー】

陸上教室の講師は初めてという岡野さんに、お話を伺いました。
「サッカー教室でもそうですが、子どもたちのまっすぐ、素直、一生懸命にやってくれる姿が嬉しく、こちらがパワーをもらいます。
頑張らなきゃと思います。

今日は、陸上のプロと一緒で、すごい!と思いました。
自分も勉強になりました。
子どもたちも体感して、素直に感動したのではないかと思います。

現役時代は、すごく腕を振って走っていて、試合後は足ではなく背中がつってました。
今日、あらためて腕振りの大切さが分かりました。
鳥取に帰ったら、選手にも伝えられます。
保護者の皆さんも勉強になったのではないでしょうか。

自分の現役時代は20年前。
子どもたちは、どうして知ってくれてるのかなと思いますが、知っててくれてうれしい。
今日来てくれた子どもたちは、素直で明るく元気でしたね~」

 

朝日新聞社は、これからもスポーツ関連のイベントを開催していく予定です。

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。