千葉ロッテマリーンズ唐川侑己投手独占インタビュー ② (全3回)

Q.そこまで思える指導をしてくださった小谷コーチとの出会いは、すごく大きいですね。
%ef%bc%92A.本当にそうです。
5月から1軍復帰しましたが、小谷さんがいなかったら投げられていなかった。
ましてや勝ち投手や完封は、自分の力ではできませんでした。
5月は、まだよくわからないままに投げていました。
結果が良かったのは、たまたまで、そのころは「小谷メソッド」を忠実に再現するだけでした。
感覚と、やっていることが、「こうしたら、こうなる」と一致してきたのは、7月頃です。
一昨年8月からやってきて、丸1年ですね。

もちろん、小谷さんだけでなく、一緒に悩んで考えてくれたサポートの人、裏方さん、練習にたくさん付き合ってくれた人もいます。

Q.ボタンが1個ずつはまっていくように、再構築完成形に近づかれているように拝見していましたが、昨シーズンは、もう少し期間が欲しかったということはありませんか?
A.8月にケガ(左脇腹痛)をしたのが悪いんですけど・・・。
最後の方は調子がずっとよかったので、ケガをしなければ、もっと、「来年任せてください」くらいのものは出せたかもしれませんけど、またケガをしたんで・・・。
そこで「らしさ」、余計な「らしさ」を(苦笑)出してしまいました。
「完成」ということは、(スポーツには)ないですね。

Q.昨シーズンは、試合中にチームのみなさんと、笑顔やハイタッチを交わす場面が多かったように思いましたが、何か心境の変化とかありましたか。
A.いえ、今までもやってましたよ。
心境の変化とかはありません。
試合中は、納得のいく試合ができれば楽しいです。
5回以降投げられると、頑張れたなと嬉しい。
同級生、同じ世代の人が増えて、接しやすくなったから、そう見えるんじゃないでしょうか。

Q.毎年うかがっていますが、今は「心・技・体」の重要性は、どういう順番ですか。
A.体・技・心でしょうか。
何を心とするのか、やる気を心とするのか・・・。
試合中のメンタルということなら、心は最後です。

【サブロー選手の引退】

Q.昨シーズンでサブロー選手が引退されました。
%ef%bc%94A.サブローさんは、一番かわいがってもらった先輩の一人。
引退試合の登板になったのは、雨でスライドしてたまたまでしたが、ケガをしていた時に、そこを目標にしていたので、光栄でした。
投げたかったような投げたくなかったような・・・。
引退試合は大切。
勝負がなければ投げたいですけど(笑)。
もうちょっと良いピッチングをしたかったです。

Q.サブロー選手のいちばんの思い出は?
A.サブローさんは、後輩とはあまりしゃべらないので、1年目は一言もしゃべったことがなくて、2年目にトイレで隣になって話しかけてもらったことが、いちばんインパクトが強かったです(笑)。

Q.サブロー選手の引退試合を見て、思うところはありましたか?
A.サブローさんだけじゃなく、引退試合を見ていつも思うのは、自分もこうやって辞めたいということ。
引退試合をしてもらえる選手は一握り。
そういう選手になりたいと思います。

Q.サブロー選手の胴上げと記念撮影の時は、けっこう近くにいらっしゃいましたね。
A.そうですね。
サブローさんの最後だから、近くにいようと思ってました。

(続く)

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2012年4月29日のツーショット

 

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。