お母さん 教育関係者も必見! 『児童文学・絵本作家がすすめる私自身の一冊』♪

成田市公津の杜にある「ギャラリーのうさぎ」で、第2弾企画展『現代人気児童文学・絵本作家がすすめる私自身の一冊』が開催されています。

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第1弾『現代人気作家がすすめる私自身の一冊』と同じく、ギャラリーを主宰する小林一三さんが、書籍出版の仕事に携わっていた約30年前に開催した展示会の再現です。
73人の著名な児童文学・絵本作家が、自己推薦する一冊について書いた貴重な直筆原稿や、絵の色紙が一堂に会する会場は、お母さんや、子どもたちに関わる教育関係者必見です!

のうさぎ展示場3
著名作家の直筆原稿が、ところせましと展示されています!

 

 

【やなせたかしさんは『アンパンマンとドド』】

「ドド」は、アフリカ東海岸の孤島モーリシャス島に実在した幻の鳥で、現在は絶滅してしまいました。
やなせさんは「ぼくの絵本はテーマがはっきりしていて、正義とは何かということと、自然環境が汚染されるのは許せないというこの2点である」と書いています。

直筆色紙も展示
直筆色紙も展示

【偉大な石井桃子さん】

「日本の児童文学に多大な影響を残した№1は、石井桃子さんだと思います。石井さんの仕事は、8~9割が翻訳。ミッフィーも、ピーターラビットも、クマのプーさんも、星の王子さまも、トム・ソーヤもピーターパンも、ドリトル先生も、みんな石井さんが日本に紹介しました」と、小林さん。
『ノンちゃん雲に乗る』のベストセラーを持つ石井さんですが、「『1冊というのは私には無理です』とおっしゃって、3冊を推薦されました」。
小さな子ども用に『ちいさなねこ』、小学上級~中学生に『ムギと王さま』、高校生に『幼ものがたり』が、石井さんがあげた本です。

【『花さき山』のエピソード】

きりえ作家・滝平二郎さんは、真黒な背景に鮮やかに咲く花が印象的な『花さき山』。
原稿には、「真黒は困る」と社内で反対されたが押し切ったこと、翌年ブックデザインの賞を取ったことなどが書かれています。
また、歯に衣きせぬ作者の斎藤隆介さんとのエピソードも紹介されていて、興味深いコーナーになっています。

【戦争をテーマにした一角も】

会場の一角には、高木敏子さん『ガラスのうさぎ』、長崎源之助さん『ひろしまのエノキ』、松谷みよ子さん『ふたりのイーダ』、水木しげるさん『娘に語る父さんの戦記』、早乙女勝元さん『炎の中のリンゴの歌』など、戦争をテーマにした一冊をあげた作家たちのコーナーもあります。

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【小林さんの解説が楽しい♪】

来場したら、ぜひ小林さんともお話しください。
作家たちのエピソードや、本の解説が聞けます♪
「『スーホの白い馬』は、モンゴル平原の壮大さを表現するために横長にして見開きいっぱい使ったんですよ」、「馬場さんの『絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会』の実物を見ましたけど、長いですよ~」など、時間がいくらあっても足りません。

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長~い絵巻えほん

 

個人的にはまず、読んだことのない『ふとんかいすいよく』『よーいどんけついっとうしょう』『せっけんつるりん』『ろくすけどないしたんや』『とんとんみーと きじむなー』など、タイトルだけでも楽しくなる本を読んでみたいなと思いました♪

【子どもたちに読ませたい本ばかり♪】

30年前の自薦作とはいえ、ベストセラーや色あせない作品ばかり。
お子さんやお母さんだけでなく、子どもたちに関わる教育関係の皆さんにも、ぜひご覧いただきたい展覧会です!
貴重な夏休み、子どもたちに読んでもらいたい本の参考にもなります!
ベストセラー作品は、販売もされています。


どうぞ、足をお運びください。

《現代人気児童文学・絵本作家がすすめる私自身の一冊》

▽開催中~11月13日(日)の木・金・土・日・祝日のみ開館 11:00~16:30(入館は16:00まで) ※好評のため、会期が延長されました♪
▽ギャラリーのうさぎ(成田市公津の杜3―18―2)
▽入館料200円(中学生以下無料 お子様1人につき同伴の大人1人は100円)
▽問:℡090(1509)2269(小林さん)
▽展示作家:赤羽末吉・あまんきみこ・いぬいとみこ・今江祥智・いわむらかずお・上野紀子・かこさとし・角野栄子・神沢利子・木下順二・小暮正夫・佐々木マキ・佐藤さとる・佐野洋子・立原えりか・谷川俊太郎・長新太・中川李枝子・中島潔・那須正幹・灰谷健次郎・馬場のぼる・林明子・原田泰治・舟崎克彦・舟崎靖子・葉祥明・吉岡たすく・和田誠など

こどもの本私自身1PRI入り1

ミッフィーとピーターラビットもお待ちしています♪「一緒に写真撮ろ~」
ミッフィーとピーターラビットもお待ちしています♪「一緒に写真撮ろ~」

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。