【子どもと一緒に読みたい本・絵本】  ⑤

絵本が好きな娘さんの子育て中「読者ママ」から、オススメの本・絵本の情報をいただきました!
不定期になりますが、連載させていただきます♪


子育て奮闘中!のママが「子どもと一緒に読みたい本」「本当に子どもにうけた楽しい絵本」を紹介します。

★「クレヨンからのおねがい!」(ドリュー・デイウォルト       ほるぷ出版)

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ある日、男の子がいつものように絵を描こうとすると、クレヨンの箱の上に、なんとクレヨンからの手紙が!
クレヨンたちは、おのおの不満があるようで、男の子を困惑させます。
例えば赤いクレヨンは「いちごにりんごに消防車、クリスマスのサンタが終わったかと思えば、次はバレンタインのハート!ハート!ハート!働きすぎだからちょっと休ませてほしい」と訴えます。
紫のクレヨンは「線をはみでるような塗りかたは、せっかくのうつくしい色がだいなし」と諭します。
みどりのクレヨンは「黄色とだいだい色が、どっちも自分がおひさまの色だって、いいはってるのをどうにかしてほしい」なんて仲裁を求めてくるし…。
さてクレヨンたちの手紙を読んで男の子はどうするのでしょうか?
「まさかクレヨンがそんなことを考えていたなんて!」と、大人も驚くユーモアあふれるお話も面白いのですが、それぞれのクレヨンの性格をよく表している文面にも注目。
赤いクレヨンからの手紙は、書いているうちに力が入ってしまったのか、ところどころ字が大きくなってしまっているし、紫のクレヨンは「きれい好きな君の友だち」と自分で言う通り、几帳面な文字と丁寧な文体。
「ちょっといいかしら」から始まるピンクのクレヨンの手紙は、まるでお姉さん風を吹かせているプリンセスです。
「この絵本の原書はいったいどうなっているんだろう?」と大人は気になるところ。
探してみると原題は「The Day the Crayons Quit」。
「ニューヨークタイムズ」のベストセラーリストで、1位を獲得した有名な絵本とのこと。
原書を読んでみると、日本語版が原書の雰囲気を全く壊すことなく、日本語でもおもしろいようにと、丁寧に作られていることがよくわかります。
子どもだけに読ませておくのはもったいない一冊です。(M)

この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。