『成田エリアどっとこむ』独占! 唐川侑己投手 (千葉ロッテマリーンズ)  インタビュー 前編

昨年、平成生まれ初の通算50勝を達成しながらも(シーズン終了時通算54勝)、8月15日のオリックス戦を最後に、来季に向けてファームで課題に取り組むことになった唐川侑己投手に、昨年暮れ、お話をうかがうことができました!
今回も、じっくりと言葉を選びながら、真剣に答えていただきました。
『成田エリアどっとこむ』独占インタビューです!

成田での野球教室で、加藤選手と
成田での野球教室で、加藤選手と

【平成生まれ初の50勝達成】
Q.通算50勝、おめでとうございます。
高校卒業後、すぐに千葉ロッテマリーンズの先発ローテーションの柱となられてから、8年間毎年、勝ちをあげ続けるということは、すごいことだと思いますが、ご自分では、『今日勝ったら50勝』という意識はあったのですか?
A.いや、ないです。50勝したからといって特には・・・。

【昨シーズンを総括】
Q.昨シーズンを振り返っていただけますか。
A.2014年も良くなく、「2015年こそは」という思いでシーズンに入ったのに、1試合目で2軍に・・・。
次に1軍に上がったばかりの時は良かったとはいえ、やっぱり根本的には良くなかった。それでも我慢して使ってもらいました。
野球をやっていたという感じじゃない、今までのシーズンとはちょっと違ったシーズンでした。
もちろん、自分の中では当然練習もするし、気持ちも作っていくし、やっていたけれど、うまくいかない原因、といってもただ下手だからなんですけど、もっと明確に自分の中で1つのものを決めてやればよかった。それもはっきりしないまま、あれやって、これやって・・・という感じで、良くなかった。

監督が求める野球に順応できませんでした。こうすればいい、ああすればいいと、いろいろとアドバイスをもらう中で、上手く順応できなかった。
順応できなくても、結果を残してチームに必要な存在になれば使われるんですが、それが出せませんでした。
キャッチャーも若くなって、自分で考えなきゃいけない難しさも感じていました。それによって頭でっかちになって、結果、自分自身の考えがまとまらないことが多かった。
心と身体と頭はすべてリンクしていると思うし、それがはまらないと、当然良いパフォーマンスは出来ないと思います。そのバランスを取るところがよくなく、対戦というところに集中できない感じでした。

8月15日の翌日、「もう今季は使わない」という監督の言葉を新聞で見て、自分にとっては今シーズンは終わったと・・・。
それからは来季に向けて、身体も、投げるという点に関しても、しっかり見つめ直して、レベルアップしていこうと思いました。

シーズン中はシーズン中にやらなければいけないことがあるので、ファームでしか取り組めないことがあります。
ファームでは3試合投げましたが、勝つことが目的ではないので、レベルアップするために力を試す場として、フォーム的な部分で、投げる意識を変えました。
8月後半から9月は、「その段階としての」手応えはありました。

(秋季教育リーグの)10月の「みやざきフェニックス・リーグ」に参加しましたが、初戦のホークス戦2回を投げたところで、左脇腹を肉離れしてしまいました。疲労もたまっていたと思います。1週間は何もできず、ハリ、電気、お灸などで治療して3週間で完治、11月にはピッチングもしました。 (続く)

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この記事を書いた人

Keitaro Sasaki

Keitaro Sasaki

千葉県成田市在住。成田エリア新聞(紙面版)編集長(2008-2014)以後はオンライン版の当サイトにて成田の情報を発信しています。成田を盛り上げるため、いろんなところに首を突っ込んでいます。